動脈瘤

動脈瘤

血管は、心臓から送られる血液を全身に循環させる為には欠かすことの出来ない重要な器官です。
しかし、血管の長さは全て合わせると10万kmという地球2周半に匹敵する長さになる為、血管には常に多大な負担がかかっているのです。
そのため、心臓から送り出される血液の通り道である動脈には、動脈瘤という多くの病気の原因になる疾患が待ち受けているのです。


動脈瘤とは

動脈瘤は、何らかの理由によって内壁が薄くなった血管に血液が多く流れ込んで風船のように膨らむ疾患です。
動脈瘤が出来る場所は、動脈のあるところ全てが該当します。
特に、心臓から血液を送り出す大動脈は動脈瘤が出来やすいといえます。
動脈瘤は自覚できる症状がほとんどないため、発見する為にはCTスキャンや超音波検診を行って検査しなければなりません。


動脈瘤の原因

動脈瘤が出来る原因としては、動脈硬化が大半を占めているといえます。
動脈硬化を起こした血管は弾力性に乏しくなり、高血圧の血流が流れ込むことによって内壁が削り取られて薄くなってしまうのです。
動脈硬化以外では、炎症が動脈瘤の原因となります。
身体のあちこちに炎症が出来る自己免疫疾患を患っている人は特に注意する必要があると言えます。


動脈瘤の怖さ

動脈瘤は、血管の一部が風船に変化したようなものです。 膨らみすぎた風船が破裂するように、動脈瘤も進行すればやがて破裂してしまいます。
動脈瘤の破裂は、動脈の場所によって様々な影響を及ぼします。
脳の動脈で起こった動脈瘤はくも膜下出血の原因になり、心臓に繋がる大動脈で発生する大動脈瘤は命に関わる量の出血を伴う大動脈瘤破裂を引き起こしてしまうのです。
また、大動脈は内膜・中膜・外膜の三層からなっており内膜が剥がれることによって解離性大動脈瘤を発症することがあります。
解離性大動脈瘤もまた、破裂すると致命的な病気になりやすいのです。


動脈瘤の治療

動脈瘤を治療する場合、破裂の危険性を考慮して対応することがあります。
基本的には直径5cm以下の動脈瘤はすぐには破裂しないので優先順位は低くなります。
直径6cmを越えた動脈瘤は破裂の危険性が高いため、すぐにでも治療しなければなりません。
治療は外科手術で行なわれ、動脈瘤の出来た動脈を切除して人工血管に置き換えるか内部に人工血管を挿入して補強する人工血管置換術、ステントと呼ばれる金属製の補強材を通すステントグラフト内挿術が適用されます。
ステントを使った方法は、患者の負担が小さく時間も短いのが利点ですが術後の信頼性では人工血管に軍配が上がります。そのため、ステントグラフト内挿術は最後の手段としている病院も少なくないようです。




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