腎障害

腎障害

腎臓は体中の細胞から集められた老廃物を血液から取り除き、余剰な水分と共に尿として排泄する働きを持っています。
腎臓の働きがなければ、身体に悪い影響を与える老廃物を無尽蔵に蓄積することになってしまいます。
しかし、腎臓は重要な機能を持ちながら非常にデリケートな構造になっており、疾患を起こしやすいという短所を持っているのです。


腎障害の原因

腎臓の機能が低下する腎障害は、腎臓の疾患によって発生します。
早期に対処できれば腎機能も回復しますが、疾患を放置しておくと腎臓が働かなくなる腎不全に発展してしまい人工透析や腎臓移植に踏み切らなければ命に関わる事態に発展してしまいます。
どのような疾患が腎障害の原因になっているのでしょうか?


蛋白尿

尿検査で尿からタンパク質が検出される蛋白尿が出た場合、腎臓の疾患を疑う材料となります。
本来、血中のタンパク質は腎臓の働きによって再吸収されて尿には混じらない仕組みになっています。
つまり、蛋白尿が発見されたと言うことは腎臓の機能に異常があってタンパク質が尿に混入したと言うことと取れるのです。
しかし、健康な人でも運動後に蛋白尿が出る「運動性蛋白尿」があるため、問診も合わせて行う必要があります。


高尿酸血症

手足を中心に強い痛みを起こす痛風の原因となる高尿酸血症は、腎臓にも影響を及ぼします。
痛風の発症原因である尿酸結晶が出来るほど尿酸濃度が高くなくても、血液がろ過の過程で濃縮される腎臓では尿酸濃度が結晶化するほどに高まってしまうのです。
高尿酸血症を患っている人は、腎障害にも注意する必要があります。


慢性腎臓病

慢性腎臓病は、3ヶ月以上にわたって蛋白尿が検出されたり腎臓の機能低下が見られたりする場合に認定される新しい腎臓疾患の概念です。
初期のうちは自覚症状が出ないため、気付かない内に進行しているケースも少なくありません。
症状としては倦怠感やむくみ、息切れなどがあり適切な処置をしないと、腎不全に発展してしまいます。


腎不全

腎不全は腎臓疾患の最終到達点といえる病気で、腎臓の機能が30%以下に低下した状態で認定されます。
腎不全には急性腎不全と慢性腎不全があり、急性腎不全の場合は適切な治療を早急に行なえば腎機能の回復が期待できます。
慢性腎不全の場合は、腎機能の回復の見込みがほとんどないため、人工透析や腎臓移植を行わなければなりません。
慢性腎不全を放置しておくと、心不全や高カリウム血症による不整脈、未処理の老廃物を原因とする尿毒症などの命に関わる病気の原因になってしまいます。


腎障害の治療について

多くの腎臓疾患は、早期のうちに治療すれば慢性腎不全に発展する前に完治できるものと言えます。
健康診断などで尿検査を定期的に行い腎臓に異常がないかを確認することが治療の大前提になってきます。
腎臓疾患の治療では、水分制限・塩分制限を含む食事療法や利尿剤などでの薬物療法が行なわれます。




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