心筋梗塞

心筋梗塞

心臓に付きまとう病気はどれも命に関わる可能性を持っています。
医学の進歩によって、心臓への大手術が行なえるようになった現代においてもその危険性に変わりはありません。
中でも心臓の機能を著しく低下させてしまう心筋梗塞は、危険性の高い心疾患の一つなのです。


心筋梗塞とは

心筋梗塞は、心筋に血液を通す冠動脈が何らかの理由で閉塞して血流量が低下し心筋が衰えることで起こる心疾患です。
心筋梗塞を起こした心筋は弾力・収縮力を失い心臓全体のポンプ機能を低下させます。
そして病状が進行した心筋は紙のように薄くなり、血液を送りだす時の勢いで破れることがあるほどに脆くなってしまいます。
心筋梗塞を患った心臓は機能低下するため、息苦しさを感じやすくなってしまいますが本当に怖いのは衰えた心筋によって起こる合併症です。
心筋梗塞の合併症としては心臓の拍動リズムが不規則になる不整脈があります。
また心筋梗塞が進行することによって、心筋は収縮力を失うことで心不全を併発し停止してしまいます。
強度が低下した心筋は最悪の場合、血液の流入に耐え切れず大量出血を伴う心破裂を起こし手遅れになることもしばしばです。
これらの合併症はどれも命に関わる性質が高く、非常に危険なものばかりと言えます。


心筋梗塞の原因

心筋梗塞の発病原因は、動脈硬化などの動脈に血栓や粥腫を詰まらせる性質がある循環器系の病気が関わっています。
心臓に繋がっている冠動脈が閉塞することによって心筋に充分な血液が通わなくなることが原因になるからです。
動脈硬化以外では糖尿病や痛風などの生活習慣病も有力な発病原因です。
心筋梗塞は、発作が起こると手遅れになりやすい性質があるため出来るだけ発病原因を早期に解消しておくのが最高の予防策となります。


心筋梗塞の治療

心筋梗塞は発作から6時間を「治療のゴールデンタイム」と呼びます。
このゴールデンタイムのうちに心筋梗塞の原因である閉塞した冠動脈を再開通できれば救命率が飛躍的に高まるからです。
冠動脈の再開通には、血管バルーンと血栓溶解薬を使用する風船療法が有効です。
風船療法の成功率は約95%と高く信頼感のある治療法といえます。
現在はバルーンで拡張した血管を補強する金属ステントを留置する方法が併用されています。
詰まった動脈が三箇所以上ある場合は、外科手術による治療に踏み切ることになります。
心筋梗塞に適応する手術は冠動脈大動脈バイパス移植術で、人工血管や患者から採取した血管で閉塞部分を迂回するようにバイパスを繋いでいきます。
しかし、風船療法でも冠動脈バイパス移植術でも弱まった心筋を再生することが出来ないのが最大の問題です。
そのため、弱まった心筋を補強・再生するために牛や豚、患者から採取した細胞を増殖させて作った心筋パッチを移植する治療法の研究が進められています。




NEXT PAGE

メタボの予防・解消法 メタボの予防・解消法